ものすごくゆっくりと、でも確実に

なぜあなたは根拠もなく共産党への投票を嫌がるのか

2013.06.01
エントリー14エントリー15に続いて、今夏の参議院議員選挙に関して、96条改憲を目指す勢力に票を投じないこと/96条改憲に真っ向から反対する勢力に票を投じることを呼びかけるべく、またエントリーを物しておこう。
前エントリーの終わりで私は「殊にあなたが取るべき投票行動に関してもう少し語ってみよう」と書いた。以下、箇条書き気味に、挑発的言辞も含めて「どこがどう焦点なのかわからない」という人をむしろメイン・ターゲットに語ってみる。3行空けと1行空けがパラグラフ上の区分の大きさを表す。



完全に、しかも確たる私的利得があって自民党を支持しているという人でない限り、あなたはぶっちゃけ、96条改憲に反対するためだけにでも反対勢力のほうに投票してもいいはずだ。

「だってTPPが」「だって少子化が」「だって生活保護が」「だって法人税法が」云々と、「自分にとって焦眉の、身近な、死活問題が別にある」というあなただって、96条が「改悪」されてしまえばいくらでも作れる悪法に悩まされる前に打つ手として、反対勢力のほうに投票してもいいはずだ。

「自民党にはもちろん同調できないが、維新、民主、公明、みんな... どれも政党として支持はしてないので、結局は目の前の、自分の選挙区で立っている候補者の主張と人となりによって選ぶだけだよ」というあなただって、その候補者が96条改憲派と化しあなた自身を追いつめる悪法を繰り出すようになる前に、「今回だけは」のつもりでも反対勢力のほうに投票してもいいはずだ。



私個人は、いつもの通り、共産党にのみ投票する。
「リバタリアンであるにもかかわらず」どころか「リバタリアンであるからこそ」共産党に投票するし、共産党にしか投票しないのだ。
私にとっては、共産党以外に96条改憲に真っ向から反対する/反対してきた/反対し続ける政党はない。



「そこまで共産党を信用してはいないよ」「民主党は割とリベラルじゃないの?わたしの選挙区の民主党候補は96条改憲にも反対してるけど?」「共産党/サヨクこそこれこれこうこうじゃないかーー!」「公明党の誰々は96条改憲反対って言ってたよ?」「共産党は元々キライだしコワい」等々というあなたひとりひとりを、説得することなど私にはもちろんできない。だが、自民党・維新の会と完全に一心同体である人でないのなら、他の政治イシュー、他の死活問題は今だけはとりあえず措いておいて、今夏の参院選だけは96条改憲反対のためだけに投票行為を行うという選択をしてもいいのではなかろうか?

そしてその際、あなたがあなたの選挙区の立候補者の中から、完全に96条改憲反対派である候補者を選べると言うのなら、それはそれで結構なのだ。だが、公明・民主のようにしょっちゅう後出しじゃんけん的に日和見風見鶏的に自民党とくっつく政党とその候補者にどれだけの信用を置けるだろうか?

では、みんなの党、生活の党、またはその他の泡沫政党に?私だったら、どうせムダかもしれないと思えるような弱小政党に投票するくらいなら、やはりムダかもしれない共産党に投票する。もちろん、それらの泡沫政党が常に風見鶏的であるからということは言うに及ばず。

「共産党に投票してもいいけど、死に票になるくらいだったらもう少し望みのある反対勢力に投票したほうが実効性上もよくない?」こういうテクニカルな戦略計算を私は嫌いじゃないが、それこそがまさに共産党を万年弱小野党に甘んじさせている「囚人のジレンマ」的なまちがった戦略計算なのではなかろうか?のみならず、「本当はこれこれに投票したいけど死に票になるなら投票損だから仕方なくあれあれに投票する」などという投票行為が本当に意味のある投票行為と言えるだろうか?ちなみに、共産党は常にほぼ100%の選挙区に候補者を立て、他党と「選挙協力」などという戦略計算を採らない。「こっちの県ではアンタに勝ちを譲るからあっちの県ではウチに勝ちを譲ってね」などということはしないのだ。

「政治なんかに興味はないね。選挙なんかには行かないよ」という人の層は、20代終盤までの私の姿でもある。そしてむしろ、だからこそ、共産党の潜在的な支持層であるのだ。「政治なんかに興味はない」というのは潜在的には今の政治/社会に幻滅し切っているということでもある。確固たる理由から今の自民党型政治を支持しているのでない限り、不確かでやんちゃな遊び気分で共産党に投票して「No!」を突きつけても構わないではないか。

共産主義国家をなんとしてでも打ち建てようという政党ではない共産党は、カネのかかる政治・われわれ国民とは無縁な政治・何のこっちゃらわからんイミフな政治・どこかの誰かのためだけの政治をやらないことをむしろ約束している政党だ。戦争は無意味・無益・有害なのでやらない、自分で自分を助けることができるはずの大企業を助けるのは無意味・無益なのでやらない、国民から集めたカネを国民にリターンしない余計な政治をやらない... リバタリアンである私は「する政治よりしない政治」という点からも共産党を支持している。「美しく輝かしい聖人君子たちの平等国家」を夢見て支持しているわけではないのだ。



あなたにはあなたの、生活と人生と好悪と選好性と政治的志向性があることだろう。「いや、政治的志向性はない、少なくとも自覚的な政治的志向性はない」というあなただっているだろう。だが、そんなあなただって、国家が政府が法律が行政があなた自身を名指しで「ああしろこうしろ」「これをするなあれをするな」と言ってくるような社会を望むだろうか?国家・政府・法律・行政にそれが勝手にできないよう最後の防波堤としてあなたを護っているのが憲法なのだ。あなたあなた自身で現行憲法を改めることを望んでいるだろうか?そうでない限りあなたは96条改憲反対勢力に投票すべきなのだ。それがどの党・どの候補者であるかは最終的にはあなたが決めることだが、私は私で共産党への投票を呼びかけることだけはやっておかねばならないのである。



苦行に近く退屈だが、夏の参院選が終わるまでは、この「改憲について」のカテゴリーを続けざるを得ない。次回もまたこのテーマで、しっちゃかめっちゃか覚悟で書くことになる。









にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ   
にほんブログ村

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも

ジャンル : 政治・経済

コメント
コメントの投稿


プロフィール

Author:demosthenesZ
第一にリバタリアン、ある意味リベラル、ある意味左寄り。
全体主義と衆愚政治がいちばん嫌いだから、です。
twitterでも@demosthenesZ

スポンサード リンク





ブログ内検索
基礎から学ぶなら