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メディアは能無しを制し、水野ゆうき氏はメディアを制し、よって能無しは水野氏に制される — リバタリアニズムの事例研究#1.74

2015.11.10
前回エントリ結びの予告どおり、「千葉県我孫子市議:田中良兼氏が "UFOと交信できる市議" としてオヤジ週刊誌と3流ウェブ・メディアに面白おかしく書き立てられた件」を、リバタリアニズムの問題、政治意識の持ち方の基本練習問題として採りあげよう。
初めにやらずもがなの「おことわり」を入れておくと、私は、水野ゆうき我孫子市議(当時。現 千葉県議)も田中良兼我孫子市議も、せいぜいで同程度の、というか本来なら私の興味を惹くほどでもない、よくいる可哀想な「政治人」程度にしかみなしていず、したがって「どっちの味方」もしようとはしていない。
但し、強い「チカラ」を持つ者/物が、弱くフツーのどこにでもいる住民/国民(たとえばあなたや私)の権利を蹂躙/侵害しようという場合には常に共通する、特殊なようで実は遍在する一般の問題、とは言える。
早い話が、「あなたはいち住民としてであれ、数いる普通の市/区/町/村議員としてであれ、水野ゆうき氏が行ったような『攻撃』に対し、黙ってベソをかいておとなしくやられっ放しでいられるか?」ってことだ。
非常に残念な(と言う資格が私にはあり、そのことは田中良兼氏ご当人も知っていようが)ウェブ力学リテラシー/言説戦略リテラシーしか持たない田中良兼氏は「やられっ放し」のままであった。
千葉県我孫子市民、千葉県民、ひいては日本国民である限りは、あなたやその近親者・友人知人だって、いつ水野ゆうき氏やよく似た政治家やメディア人によって、同様の「害」を食らわされるか知れないのだ。
いや、それどころか、その政治家を「やれ、やれ、いいぞ、もっとやれ!ワタシに代わってやってくれ!」と嬉々として応援するのかもしれない。



まず、「ことの経緯」を簡単に済ます。
私は3流4流メディアを間接的にも扶けることを好まないので、ソースとなるリンクは張らない — 興味があるなら「ググって」もらおう。

「UFOと交信できる市議が千葉・我孫子市に出現!」「地方選挙の盲点を水野ゆうき市議に聞いた - UFOを呼べる無投票当選の市議?県議選で最下位落選候補が市長候補?」云々のタイトルを持つ記事とやらが、雑誌『FRIDAY』やウェブの『exciteニュース』『BLOGOS』等に載った。
リアル紙雑誌はともかく、ウェブ上の「ニュース」「ニュースサイト」「言論サイト」を観る際には「配信元」にも気を配るべきである。
『exciteニュース』『BLOGOS』の記事の源は、『MediaGong』なる、あなたも私も普通は知らないし、あってもなくてもどうでもいい零細ウェブ・メディア(笑)である。
その『MediaGong メディアゴン』とやらは、誰だかもう1人と東洋大学准教授:藤本貴之氏による、言わば「個人サイト/ブログに毛の生えた程度のもの」であり、「提携」「転載契約」だとかによってコンテンツ欲しさの各サイトに「記事を配信」しているわけだ。

なんならエントリ45を観返してもらえばいいが、「無所属」を誇るらしき水野ゆうき氏には、フジテレビ元報道局解説委員で『Japan In-Depth』編集長の安倍宏行氏やこの藤本貴之准教授のように、「自由に遣えて言いたいことを素早く造作もなく公に発信できるメディア」の人間がついており、たかが我孫子市のたかがいち市議会議員など、虫のように捻り潰して高笑いをキメるのは簡単だろう。
「アメブロ」こと「アメーバ・ブログ」を持つのみの、ツイッターで細々とツイートするのみの田中良兼氏は、刑事告発なり民事訴訟なりを考えたらしいが、勝ち目や労力(もちろん財力や時間も)を考慮した結果、泣く泣く「泣いておく」ことにしたらしかった。
興味のある人は「ameblo.jp/tanakayosikane/」やツイッター・アカウント「@tukubanokakashi」をググって読んでみるのもいいだろう — その気になったら「応援」することも含め。
田中氏の言うには、その「インタヴュー」は「騙し討ち」のようなものであり、またどうあれ私に言わせれば、田中氏が我孫子市議会で「UFO対策/外交委員会」みたいなおかしな施策を市政の一部として進めでもしてない限り、「人の好きずきの趣味」で済ませておいていい非政治的イシューであろう。

さ、もういいだろう。
私だって、やたらめったらどこかから出てくるよく分からん人物が無投票で自分の住む市区町村の議員になるのは御免被りたいが、それを招いたのは千葉県我孫子市民/有権者なのであり、無投票当選を阻止すべく立たなかった未立候補者各位だったのだから。
「美しすぎる市議候補」が「美しすぎる市議」となり「美しすぎる県議」となり、その要因としては「何も考えていない遊び半分の投票者/棄権者たち」がいる — 無投票で当選する市議が出るのとおっつかっつの問題であり、ましてや「無投票当選なんてズルいズルい!」とばかりに、お手盛りメディアでステルス攻撃を仕掛けるような理由にはなるまい。



問題は、水野ゆうき氏、そしてそれを陰に陽に「支援」する個人/団体/組織、そんなことなどお構いなしで「見たいものだけ見」て、さっさと考えなしに投票する有権者であり、そのことを指摘・証明されたとしても相変わらず「自分可愛さ」で「自分は間違っていない」「間違っていてもいいじゃないか、ワタシの勝手だ」と開き直り続ける有権者、そしてそうした全てを可能にするメディアと個人の関係性、であろう。
メディアは既に、全部とは言わないまでも、大きく多くを巧妙な「政治人」に制されており、そのメディアを観る「国民」「住民」「非政治人」の大部がメディアに制されているのである — 政治人が個人を制することなんぞ朝飯前ってことだ。
「笑いが止まらない」のは、政治人と「商売人」たちであり、多かれ少なかれ「能無し」である国民なんぞは屠殺場に引かれゆく羊のようなものであり、であれば「自由」「自由主義」なんぞは机上の空論・絵に描いた餅・風前の灯火、なのである。
水野ゆうき氏みたいな市議 > 県議が、やがては我孫子市長になったり千葉県知事になったり、衆議院/参議院議員になったりして、佐賀の樋渡啓祐氏や大阪の橋下徹氏や自民の安倍晋三氏のようにやりたい放題をやるようになって、初めてあなたは泣きわめいたり決死の抗議をしたりするのだろうか、いますぐにでも、いくらでもやれることはあるだろうに?



ひと塊のちょうどいいエントリとなったのでここで一旦閉めるが、実際には水野ゆうき氏の、メディア(笑)を遣ったできレース的な「戦略」と、その「リベラル」な化けの皮は、各種・各地の、知を愛しチカラを奉じない人々によって、少しずつ剥がされようとしてきている。
ちょうど佐賀県武雄市から始まった例の「樋渡啓祐現象」が、自民党・慶應大・東洋大・日経グループ・大小の商売人たち・能無しもしくは悪辣な議員/首長たちの巨大な結束にもかかわらず、少しずつお笑いぐさとして葬り去られようとしているように。
次回は(未定だが)少しは気持ちのいい話として、反水野ゆうき氏の流れを紹介してみる、かも。









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Author:demosthenesZ
第一にリバタリアン、ある意味リベラル、ある意味左寄り。
全体主義と衆愚政治がいちばん嫌いだから、です。
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